栞も心配そうに菊地の方を見ている。 「…………」 菊地は無言のまま、ギロリと勇真をにらんだ。 とたんに勇真は、くるりと体を反転させて前を向き、「ヤベー」と舌を出している。 ふぅん。 どうやら勇真のヤツ、菊地がまだ誰にも言ってないようなネタを、どこかからつかんできたらしい。 そういう話には耳ざといからな、アイツ。 すると、大野が明るい調子で、菊地と栞に言った。