ほら、栞がおびえてんじゃねーか! 俺は、席についたまま、足だけ伸ばして、しゃがんでいる勇真の膝を蹴った。 俺の襲撃を予想してなかった勇真は、あっけなくしりもちをつく。 「おまえと親友になったおぼえはねぇよ。 栞がびっくりしてんだろ。 そんなに近づくな!」 「うわっ、ひでぇよ、大輔ー!」 「おまえがうるさいからだよ。 早く自分の席に行け!」 俺がそう言うと、勇真は勝ち誇ったような顔で、栞の向こう側に移動した。