「マジ?」 一番前だけど、栞の隣なら大歓迎だ。 「うん、ほら、あそこ見て」 栞は、黒板に貼られた座席表を指さす。 確認すると、たしかにそのとおりだ。 俺は、自分の席についた。 机に左ひじをついて、手のひらに顔を乗せ、右を見る。 栞が、照れくさそうに微笑んで俺を見ている。 うん、悪くない。 これから毎日、授業中も教師の目を盗んで、こうやって栞を見ちまいそうだな、俺……。