金髪王子2



「えー、ちょっと、綾音、今のひどくなーい?
まぁ、いいけどさ。
でも、綾音だって、王子がこんなに栞にベッタリになるとは思ってなかったでしょう?」


「んー、それは、まぁね。
ここまで独占欲が強いとはね」


「だよねー!」



礼奈と綾音にそんな風に言われても、大輔くんは、どこ吹く風って感じ。


さっき、私がはずした両腕を、また後ろから首に巻きつけてきた。


「俺のもんだって主張して何が悪い。
栞に悪い虫が寄ってこないようにしてるだけだろ?」


いや、そんな心配はまったく必要ないと思うけど。