「栞、ごめんな。 でも、俺、ホントに栞が好きだから……。 栞を誰にも渡したくないんだ」 「え……」 驚いて顔をあげると、大輔くんがまっすぐに私を見つめている。 大輔くん……。 『誰にも渡したくない』って、どういうこと? あっ、もしかして、村上先輩? いや、まさかね。 たしかに今日、大輔くんが控え室に来てくれたとき、ちょうど村上先輩としゃべってたけど、大輔くんが、やきもち焼くような関係じゃないし。