村上先輩の顔に花束が当たったのは、栞には見えなかったみたいだ。 「私、こんなに大きな花束もらうの、初めて……」 「そう? 喜んでもらえたならよかった」 「うん、すっごくうれしい!」 栞は、顔を上気させて喜んでる。 あー、もう、なんてかわいいんだ! 俺は、周りに見せ付けるようにゆっくり栞に顔を近づけ、頬にチュッとキスをした。 キャーーーーーッ! とたんに、周りの女の子たちが、黄色い悲鳴をあげる。