食ったくせに、という台詞を最後に三広は完全におちた。


よく分かっていらっしゃる。










…つーか今更な疑問なんだけど、こいつは本当に家で寝てんだろうか。


寝てなかったとしたら夜中に何やってんだろ。


今度夜中三広の家に忍び込んでみよう…





「…!?」










ちょっ、え、は?


なんだ?!





突然ぐいっと腕を引っ張られたと思えば、


ついさっきまで自分の席にいたはずなのに、視界に広がっているのは廊下の景色。


それにしても痛っ…!


これ痣になってんじゃねぇの…。


俺の腕を掴んでいる手を振り払おうとするが、そうする前に解放されていた。


そしてほっとしたのも束の間、


今度は肩が掴まれ、しかもがくがくと首が揺さぶられるおまけつきで。





「おい柚木!俺聞いちゃったんだけど!」



は?、と揺さぶってくる奴の顔を見ると翔正以外の何者でもなかった。