空維は、バスケ部に所属していた。
所属して‘いた’。
−…そう、
それは文字通り過去の話しで今はバスケ部ではない。
なぜ退部したのか。
その理由はどっかから(おそらく翔正だったと思う)聞いた話しによると、
母親と一緒に暮らし始めたかららしい。
空維の家族は離婚しているらしくばあちゃんやじいちゃんも一緒にいた父親の方に住んでいたのを
母親の方に空維だけ引っ越したとかなんとか。
母親が遅くまで仕事に行っているため家の事は自分がやらなくちゃいけない。
そんなこんなで退部した。
けどたまーに空維が部活に顔を出しているときがあって
それが俺にとってめちゃくちゃ楽しみだったりする訳で。
今日は午前中で学校終わったし空維部活来んのかなぁなんて考えていた矢先、
春宮にあんなことを言われた訳だ。
…弟が風邪引いた、か。
ぼすっとベッドにダイブしてごろんと寝返りをうつ。
掛け時計が視界に入ってもう少しで5時になりそうだった。
「空維弟…風邪引くなよー…」
俺の顔を見たことも無い奴への愚痴は、虚しく部屋に響いた。
所属して‘いた’。
−…そう、
それは文字通り過去の話しで今はバスケ部ではない。
なぜ退部したのか。
その理由はどっかから(おそらく翔正だったと思う)聞いた話しによると、
母親と一緒に暮らし始めたかららしい。
空維の家族は離婚しているらしくばあちゃんやじいちゃんも一緒にいた父親の方に住んでいたのを
母親の方に空維だけ引っ越したとかなんとか。
母親が遅くまで仕事に行っているため家の事は自分がやらなくちゃいけない。
そんなこんなで退部した。
けどたまーに空維が部活に顔を出しているときがあって
それが俺にとってめちゃくちゃ楽しみだったりする訳で。
今日は午前中で学校終わったし空維部活来んのかなぁなんて考えていた矢先、
春宮にあんなことを言われた訳だ。
…弟が風邪引いた、か。
ぼすっとベッドにダイブしてごろんと寝返りをうつ。
掛け時計が視界に入ってもう少しで5時になりそうだった。
「空維弟…風邪引くなよー…」
俺の顔を見たことも無い奴への愚痴は、虚しく部屋に響いた。