「春宮?」
俺を呼んだのは現女子バスケットボール部の副キャプテン。
春宮 美羽-ハルミヤ ミワ-だった。
ツンとした表情で冷めきった目線をまっすぐ俺に向けている。
「…なんだよ」
俺は春宮がちょっと、いやめちゃくちゃ苦手で
あいつも俺のことはあまり好きではないらしくあっちから声をかけてくることなんて滅多にない。
それがあっちから、俺の名前を呼んでくるなんて
しかもわざわざ部活後の帰り道で…
俺には恐怖でしかない。
春宮は立ち止まることなく歩幅を変えずにこっちに歩いて来る。
誰があんたなんかのために足を止めるか
と、目が言っているような気さえする…。
逆に俺はぴたりと体全体が静止してしまい呆然と春宮を見ていた。
春宮が俺を追い越した直後、
「残念でした」
と、これまた全く感情のこもっていない口調で呟くように言った。
「なにが」
「分かってるくせに」
俺が聞いた後即答だった。
ふっと馬鹿にしたかのように笑う春宮はそれでも足を止めない。
俺を呼んだのは現女子バスケットボール部の副キャプテン。
春宮 美羽-ハルミヤ ミワ-だった。
ツンとした表情で冷めきった目線をまっすぐ俺に向けている。
「…なんだよ」
俺は春宮がちょっと、いやめちゃくちゃ苦手で
あいつも俺のことはあまり好きではないらしくあっちから声をかけてくることなんて滅多にない。
それがあっちから、俺の名前を呼んでくるなんて
しかもわざわざ部活後の帰り道で…
俺には恐怖でしかない。
春宮は立ち止まることなく歩幅を変えずにこっちに歩いて来る。
誰があんたなんかのために足を止めるか
と、目が言っているような気さえする…。
逆に俺はぴたりと体全体が静止してしまい呆然と春宮を見ていた。
春宮が俺を追い越した直後、
「残念でした」
と、これまた全く感情のこもっていない口調で呟くように言った。
「なにが」
「分かってるくせに」
俺が聞いた後即答だった。
ふっと馬鹿にしたかのように笑う春宮はそれでも足を止めない。
