かんぺきなあいつ。

「おわっ!」



しかし俺の蹴りは残念ながら当たらずかわされた。



「柚木おまっ、なにすんだよ!」



なにすんだよ?


はぁ?


「それはこっちの台詞だ!お前らの方こそなんなんだよ!」



俺が何したって言うんだよ!

今日はいつにもまして訳分かんねぇ…!



「見ての通り、君と同じバスケ部員ですがなにか?」


ふざけた口調で答えたのは右側の奴。



「んなこと聞いてねぇよ!」


毎日部活あんだから嫌でも一日一回は顔見るし!


お前らのことなんか忘れたくても忘れねぇよ!


それに三人共俺と同じジャージだし!


なんで背中殴られたりしなきゃなんねぇのかって話しだよ!



「俺は何にもやってないけど?柚木に挨拶しただけでーす」



そう答える右側の奴はバスケ部のキャプテン祐樹。



「俺はお前に声すらかけてない」



左側の奴は海でよく間違えられるらしいから一応言っとくけど‘かい’という。



この二人が違うってことは、


やっぱりな…