誠-変わらぬ想いの果て-




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「あらかた片付いたか」


「それにしてもこの桜、何故こんなことに」




元は他の桜と共に咲き、人々を楽しませるものであったはずだ。


自分達鬼や、鷹の烏天狗のように妖は大多数が最初からソレであるが、物や植物などは何かきっかけがないと妖になることは滅多にない。


例えば九十九神。


これは物が長い年月を経て妖化したものだ。


今回はイレギュラー。


だが、そう決めてかかるのは危険だ。


もう戦いの火蓋は切って落とされている。


何があっても不思議ではない。




「ここで悩んでも仕方ないだろう。あの人間の女はどうするんだ?」


「あ、あづさ」




しっかり木の根が襲いかかる所を目撃したはずだ。


綺麗さっぱり記憶を消してやるのが賢明な処置だろう。