「カミーユ…様はともかくとして、セレイル様まで」
「僕も人間嫌いだし。人間のために力を使ったり時間を割くぐらいなら、散々になった里の者を探すね」
「珠樹……。……沖田さん」
「うーん。僕、近藤さんや奏ちゃんさえ無事だったらそれでいいしなぁ」
……。
おい。
そりゃあ、自分も人間は嫌いだ。
奴らはたくさんのモノを奪っていった。
近藤さん達だって……本や知っている奴…鷹に聞いた。
そんな人間のために、何故動かなきゃいけないのか。
でも……。
それとこれとは違う気もする。
何もしていない無垢の赤子も死んでしまう。
それは、雷焔の里が崩壊した時に死んでいった者達と同じだ。
何もしていない。
なのに、死ななければならない。
そんな不条理なことがあっていいはずはない。



