「もうすぐミエは眠りにつく」
「……どのくらいなんだ?」
「分からん。ただ、これだけは言える」
鷹は言葉を区切り、近藤達をしっかりと見つめた。
その瞳には、微かに諦観の念が込められていた。
「あいつは……主は今度の眠りの前に全部の片をつけるつもりだ。だから、きっと…いや、絶対近いうちに元老院から姿を消す」
「それって…」
「だから言ってただろ?過去の清算の時が近いって。奏は主に盲目的なまでに従う。元主である方に会ったら、絶対に揺らいじまう。だから、奏に側にいられたらマズイんだ」
「なるほど」
「そういう訳だったんですね?」
鷹はもう諦めたんだろうか。
主が最後の後始末に行くことに。
諦められたんだろうか。
自分に何も告げようとしないで、ひっそりと出ていく準備をしている主に。
自分を孤独から救ってくれた主が、自分の預かり知らぬ所で命の花を散らそうとしていることを。



