「できた!!」
奏の満足そうな声が聞こえてきたのもそんな時だった。
「か、奏。恥ずかしいよ、この格好」
「似合ってるよ、あづさ。お持ち帰りしたいくらい」
「おい」
奏が新たな道に進もうとしたのを、斎藤が引きずり戻した。
全く、奏の手綱を緩めると何をしでかすか分からない。
間近であづさと響の変身ぶりを見ていた若者達は、呆気にとられていた。
あづさは髪をアップにしてポニーテール。
ハーフパンツに、白いシャツに黒いベストを組み合わせた服。
靴は編み上げのそう長くはないブーツ。
一方の響は、髪はレオンにしてもらっているのをそのままに。
淡い黄色の膝丈ワンピに、白い粗い目のカーティガンを羽織っている。
靴は服の色に合わせた色のヒールつきのパンプス。
ものの見事に女二人のコーディネートに酷似していたからだ。
違うところといえば、響がレオンにしてもらった髪のセットくらいだろうか。



