にわかにカフェの外で黄色い悲鳴が沸き上がった。
どうやら鈴の登場のようだ。
漆黒の騎士……とまではいかないが、上下黒のスーツに身を包んだ鈴はつかつかとカフェの中に入ってきた。
「よぉ。早かったな」
「おい。この状況はどういうことだ」
どうやら怒りはちっとも納まっていないらしい。
ここでさらに神経逆なでするような行為は絶対に厳禁だ。
だが、この類の怒りは土方で慣れている。
「まぁまぁ、とにかく座れよ。詳しく話してやるから」
「手短に、詳しく話せ」
「お前も大概無茶ぶりするな。おい、斎藤」
自分でしないのか、永倉よ。
まぁ、ここは適材適所である。
斎藤は軽くため息をつき、ここに至るまでの経緯を手短にかつ詳しく話して聞かせた。
さすがだ。
要望通り。



