「まっ、いっか。はい、まずはあづさね?」
「えっ、わっ!!」
椅子にトンと座らせられ、あづさは多少よろめいた。
奏は次々と用意を始めた。
そして、あづさに自分の持ち得る限りの技術を使って化粧を施した。
しばらく時間がかかる模様である。
「似合ってるんじゃないかい?」
「そ、そんなことないですよ!!」
「奏の見立てで失敗するわけないじゃない。まぁ、元が良かったせいもあるだろうけど」
響がカミーユとレオンに弄ばれていた。
響は両手をパタパタと振り、首までぷるぷると左右に振っている。
それを見ていたレオンは、口元を片手で隠し、何やら思案顔だ。
「永倉君、携帯。貸して」
「ん?あ、あぁ。ほらよ」
「ありがとう」
レオンは永倉から携帯を受け取ると、響の横に行った。
「これ、借りるよ」
「あ、おい」
カミーユがゆるく結んでいた髪紐を解き、口にくわえ、響の髪をいじり始めた。



