その時、なんの気なしに言ったんだろうが、ある男女のグループの会話が耳に入ってきた。
「あの、男の格好してる奴。女だよな?」
「格好いい〜。もったいな〜」
「スタイル良すぎ。顔ちっさ!!」
「でも、後の女の子二人はイマイチじゃね?」
イマイチ?
誰が?
奏はパフェをつっつく手を止めた。
そのままずいっと、珠樹達にやった。
沖田も珠樹も心得ているもので、黙って受け取った。
奏は立ち上がり、そのグループの方へ向かった。
レオン達は、またか、とばかりに肩をすくめ、永倉達もお互いの顔を見合せ、首を振った。
奏がカフェを出ると、騒めきが増した。



