ざわめき声が近づいてきた。
奏は食べる手を止め、そちらの方に顔を向けた。
そして、何を思ったか、いきなり席を立ち、場所を移動し始めた。
カフェのより奥、人目につきにくい場所だ。
「奏?」
「奏ちゃん?」
二人が奏の行動を不審がっていると、カフェの外から聞き覚えのある声がしてきた。
「レオン、本当にこっちなのかい?」
「奏が行きそうな所って言えば甘味処でしょ?ほら、君が呼んだらでてくるでしょ」
「え、あ、あの。ここ、カフェですけど」
何て方達だ。
響を人質にとるなんて。
奏は観念して、元の席へと戻ることにした。
丁度カフェの前に響の姿を見つける。
そして、見つけたくない三大魔王様方の姿も。
「ほら、やっぱりここだった。パフェにつられたんでしょ、どうせ」
「……仰せの通りで」
「僕達もそうやって見つけたんだよ」
沖田がパクリとクリームを口に入れながら言った。



