「お待たせいたしました」
「おおっ!!来た来た!!」
店員からすぐさまパフェを受け取り、奏が最初の一口を口にいれ、幸せを噛み締めていた時、向こうの方が何やら騒がしい。
主に女性の声が。
どこぞの有名人でも来ているんだろうか。
「奏、何かすごい騒ぎだね。行ってみる?」
「興味ない。今の私の頭の中にあるのは、いかにこの幸せな時間を引き延ばすかだけ〜」
実に奏らしい答えだ。
沖田も珠樹も興味はないらしい。
椅子から立ち上がることはなかった。
「じゃあ、ちょっと見てくるね?」
「うん」
あづさは一人、野次馬根性丸出しに席を立っていった。
おいし〜い。
幸せ〜〜。
珠樹と沖田がじっとこっちを見ていたのに気づき、スプーンを二つ取出し、パフェをすくった後、二人の口に突っ込んだ。
いきなり入ってきたクリームの甘さに、面食らったが、確かになかなかの味だ。
二人はそのままパフェをつっつき始めた。



