「そういえば奏、誰かにプレゼント買うって言ってたよね?」
「うん。3歳くらいの女の子なんだけどね。……平助、それ却下」
「えー。いいと思ったのに」
平助、それ、どこの仮装パーティーで着させるつもり?
ピエロのように赤と白の縦縞の入った、いかにもそういう場所用の洋服だった。
そんなのやった日には、絶対にレオン辺りに殺される。
「これなんかどうだ?俺もよく買ってやったぞ?」
永倉がピンクのワンピースを持ってきた。
花の刺繍が裾にあしらわれている。
なかなかのものだ。
「うん。いいかもね」
「だろ?」
永倉は嬉しそうに鼻の下を指でこすった。
奥では、藤堂がまだピエロと睨めっこをしていた。
「澪はこういうの好きだと思うんだけどな。だって牛頭に鵺だぜ?興味がズレてんだよ」
「何だってぇ?」
「何でもねぇよ!!」
澪ちゃんのことは離れてたって聞こえる。
素晴らしい地獄耳を発揮した奏に、藤堂はピエロの服を急いで元の場所に戻した。



