―――翌日
「うわぁ。人気だね」
約束通り、あづさと買い物に来ている。
周りを見渡す限り、人、人、人だ。
新しくオープンしたということもあり、それにゴールデンウィークが重なったものだから余計だろう。
「早目に見つけた方がいいかもね。視線が痛い痛い」
「奏。人事みたいに言ってるけど、奏も相当だからね?」
「そんな訳ないよ。やっぱり、左之さんが一緒だからだよね」
左之さん、モテるし。
ほら、老いも若いも釘づけだよ?
「奏ちゃんが男の格好してきてくれて良かったね」
「まったくだよ。奏を他人の目に晒すなんて」
嘘つくなよ。
沖田さんも珠樹も、出かける寸前まで女の格好強要してたじゃん。
「奏〜!!こんなんどうだ〜!?」
先に行っていた藤堂が洋服片手に、手をブンブンと振っている。
奏達は人混みを避け、何とか子供服売り場にたどり着いた。



