「奏、土方さんはまだか?」
斎藤は未だに帰ってこない土方を心底心配しているらしい。
まぁ、そりゃそうだ。
あんなに標的にされてれば。
「知らないよ?今動けないから探しにもいけないしね。……行かせてくれるなら連れ戻してきてもいいけど?」
ギロッ
「………いや。そのまま続けてくれ」
響以外に凄まじい顔で睨まれてしまい、斎藤は首を横に振った。
おそらく、このメンツでここまで団結したことなど、過去一度でもあっただろうか。
いや、ない。
土方さん……すみません。
斎藤は心の中で謝罪をするに留めた。
「これは?」
ミエが取り出したのは、浅葱色と白のドレスだ。
サテン地で浅葱色と白が幾重にも交互に折り重なっている。
裾が着物の袂のように広がり、ふわりとした印象を与えている。
悪くない一品だ。



