「そういえば、昔、奏にみんなで、着物を用意したよな?」
「あ、あったあった!!」
「結局、響が着てたしな。まぁ、響も似合ってたけど」
「そう、そう!!」
盛り上がる永倉達、だが、ある一角はそうはいかなかった。
「あれ、近藤さんが用意してくれたんじゃなかったの?」
「僕が知らない間に何してんの?」
双子から地をはうような低い声が聞こえてきた。
珠樹にいたっては、目線は沖田ただ一人だ。
「………あ、あぁ。そうだったな」
「俺達……あ、そうそう!!お前が寝てから屯所に来た奴にやったんだ!!」
「山崎の妹でさ!!響みたいに性格よかったんだよ!!」
三人は必死に弁解をし始めた。
「烝の妹?ふ〜ん」
どうやら誤魔化せたようだ。
奏は。
「ちょっと、大体離れてよ」
「いいじゃない。これくらいのスキンシップ」
「いいわけないよね」
沖田と珠樹はまだやっていた。
だが、奏には秋津のように喧嘩を仲裁するような無駄な努力はしなかった。
もう日常茶飯事。
慣れっこだ。



