「翁がいらっしゃるし、澪ちゃんだっているのよ?そんな馬鹿な真似、するわけないじゃない」
ミエはけらけらと笑い、藤堂の言葉を否定した。
「じゃあ、どうするつもりなんだ?」
「それは決まってるでしょ?責任とって死…」
「駄目ですよ!!?」
ミエの言葉をすかさず奏がさえぎった。
笑顔で酷いことを平気で言う所は、レオンとミエは大差がない。
「蠱毒で作った妖は、作り主が死ねば暴走するんですよ?知ってらっしゃいますよね?」
「えぇ。知ってるわ?でもねぇ………奏に神殺しをさせたのは頂けないのよ」
「ミエ様。あれは私が…」
「そう。すると決めたのは奏だけど、原因を作ったのは彼女でしょ?」
「…………いえ、大元は……」
奏はそこで言い淀んだ。
ミエはそんな奏の様子に何かを察したのか、ハァとため息をついた。
まったく。
嫌いだって言うくせに、甘いんだから。
ミエは服のポケットに手を伸ばし、何かを取り出した。



