レオンが手をかざすと、今までの重い空気が一気に浄化された。
本来あるべき風景に戻ったのだ。
「さすが、レオンね。……心根も綺麗にできたらいいのに」
「ミエ、何か言った?」
「さぁ?」
ミエはレオンに微笑み返し、奏の後ろに立っていた女を見た。
「あなたが蠱毒を?」
「………は、はい」
「ふ〜ん。奏、どうするつもり?」
「最初は形代を作って海に流そうかと思いましたが、犬がいたのを忘れていました。匂いでバレますから」
「そうね。なら彼女に最後まで責任をとって頂きましょうよ?」
「え?」
女の顔が再び恐怖に歪んだ。
「ミエ様、それは?」
「餌でおびき寄せるのよ。哀れな魂達をね」
「でもよ、元老院にそいつら入ってこられるのか?」
確かに藤堂の言うとおり、元老院には強固な結界が張ってある。
生半可な力では破られない。



