「イカニモ。コノチイッタイヲスベル、ジャシンデアッタ」
「………蛇神様。何故、あなたのような神格におはす方が」
「ヤシロヲハカイサレタ」
「あの男とは?」
「…ワガヤシロヲハカイシオッタ、ニクキオトコヨ!!イエ!!ソノオトコハ、イマドコニイル!!」
「うわっ!!」
間一髪で蛇神のとぐろから逃げ出せた。
しまった。
まさしく、やぶ蛇だった。
蛇神様はあの女ではなく、男を探している?
「奏っ!!」
「奏ちゃん!!」
「大丈夫。それより、珠樹」
「うん。分かってる」
二人の頭の中には、ある確信が芽生えていた。
蠱毒を作ったのは確かにあの女。
しかし、この蛇神をここにけしかけたのは………
……………あの男、雷焔彼方だ。
おそらく、匂いを残すなり、気を残すなりして、蛇神をここまで誘き寄せた。
そして怒り狂っている蛇神は、この辺りにいた蠱毒を飲み込み、さらに強い恨みをもち………堕ちた。
そして現在にいたるのだろう。



