「もう!!せっかく教えてあげてるのに!!」
あづさは顔を膨らませて、カンカンだ。
あづさ、その顔やめようか。
男共の餌食になるよ。
可愛い私のあづさが野蛮な狼の餌食に……。
おい、いつからお前のモノになった。
第一お前も女だ。by作者
「あ、あとね。新情報。そのこっくりさんだけどね。いつもは質問に答えるだけなんだけど、その時だけは違ったんだって」
「違った?何が?」
話に奏が食い付いたのに気を良くしたのか、あづさはノリノリで答えた。
「時は満ち、準備も整った…って」
一際おどろおどろしく、ご丁寧に幽霊のポーズまで付け加えている。
奏はみるみる眉を寄せた。
その言葉、似たような言葉を聞いたことがある。
あれは……あの時。
思い浮かんだのは過去の情景。
兄と慕った男の姿だった。



