「え、ユカリ……」 オーマイガッド、気付かれた。 いきなり突き飛ばされてなんだか可哀想なオネーサンも、グルリと首をこっちに向ける。 あは、はじめまして今晩は、星が綺麗ですね。 そんなの言えるはずがない。 気が付くと、ついさっきまで石像のように動かなかった足はアラ不思議、家に向かって走り出していた。