……余計なことしちゃったかな。
なんて今さら思っても、目の前の洗濯機はガタンゴトンと揺れ続ける。
どうしようもなく、お約束の溜め息をひとつ。
でもそんなものは、いとも簡単にガタンゴトンと掻き消された。
どうせやるなら、カンペキに。
そう思って、キッチンにあったビニール袋を持って栄養片寄りがちな食品のゴミが散乱する机に向かう。
何日こんなもの食べ続けてるんだろ、ビニール袋はあっという間にパンパンだ。
100円未満のカップ麺に、298円の激安弁当。しかも、2割引のシールつき。
…ドケチかっての。
片付けたそれらはビニール袋2つ分。なんだか笑えてくる。
そして、その2つの袋をベランダのポリバケツに放り入れようとしたとき。
あたしは、それを見つけた。

