好きな人は、









……どうして、どうして、どうして。






全身が震えて、同時に足の力がスッと抜け、あたしはその場に座り込んだ。





掌にあるリングが眩しいからか、目に溜まる涙を溢さないためか、目蓋を閉じて下を向く。






あたしは、大バカ者だね。






愛に飢えてた。


言葉を欲した。


温もりを欲した。


理解してくれない貴方を憎んだ。

不満を撒き散らして、泣きわめいた。




なんで分かってくれないの。そんな気持ちを目で、体で、雰囲気で表して。







一方的な想いをぶつけたあたし。