そして目が覚めると、外はもう暗くなっていた。



帰らないと・・・・。



でも、家にはお姉ちゃんと徠がいる。



帰りたくない。



「なぁ」


え?立ち上がった時、声がした。



「何かあったのか?」



同じクラスの天上空(てんじょう そら)だった。



「別になにもないよ?どうして?」



「いや・・・・顔見てればわかるし。それにお前、泣いてたぞ?」



「え・・・・」



「悪い。聞く気はなかったんだけど、聞こえちゃって・・・。徠っていいながら泣いてた」