パンッと乾いた音が響いた。 紗「それ以上言うんじゃねぇよ。まじで殺されてぇのか?」 佑「ひっ………」 紗「てめぇに奈月の何がわかんだよ?奈月の血のにじむような努力の何がわかんだよ?」 紗智……。 紗「奈月は誰よりも努力してんだよ。“松嶋”の名前に負けないように。その努力も何にも知らねぇやつが、奈月のこと侮辱してんじゃねぇよ」 紗智……ありがとう。 佑「………ほら、私が持っていないモノ……」 小さい声で相原佑芽が呟いた。 紗「は?」