はぁ……、まだ言うか。 ほんとめんどくさいな。 ポッケから携帯を取り出す。 慣れた手つきでボタンを押して耳に当てると、聞き慣れた機械音がした。 「……あ、もしもし?おとーさん?なんかあたしさ、篠原財閥の令嬢さんにいじめられてんだよねぇ」 『篠原?篠原っていったら、ウチと比べものにならないくらいショボ〜い大きさで日本仕切って、調子乗ってる篠原か?』 「そーそー。その家の令嬢にいじめられてんの」 『どーしてほしーんだ?』