ほとんど利用者がいなく、
古びた公園に近づいたときだった。


「…………あれっ?」

人の気配が、した。

人影はないけど、確かに、誰かがいる。

「…………」

……何? 心がザワつく。

この感覚…あたしは知らない。

だけどあたしの心が、

前世の記憶が、

“知ってる”って言ってる。