「聞いてないか?龍の巫女様は、古い一風変わった道具をお持ちでね。この耳飾りは3個で一対らしい。」
「…そうなの?聞いてなかったわ…」
虎白と私の耳飾りは、
蒼い石部分が直接耳に刺さっている形。
太磨の物は針部分が長く、蒼い石は耳たぶの下で揺れていた。
ババ様の「お古」の品。
ちゃんと説明をしてくれなかったもの…。
この肩当てだって、
直接肌に付けろって、薬が仕込んである物だ…って言っていたけど…
そんな事を考えて首をひねっていたら、大分気持ちも落ち着いていた。
「――それで?『お嬢さん』が嫌なら、何て呼ばれたい?お嬢ちゃん?我が姫?」
「――揚羽よっ。ちゃんと名前を呼んで。それから子供扱いしないで、同等に扱って!!あんたからすれば子供かもしれないけど、私だってとっくに成人してる年よ!?」
「おいおい。目上に『あんた』って…」
「――じゃあ、太磨。」
おじさんって呼ばれないだけ有り難く思って欲しいわ。
「……まぁ、いいさ。気の強い女は嫌いじゃない。例え小娘にそう呼ばれたとしても、俺は大人で寛大だしな?仕事だから許してやるよ。」
「――…やっぱりムカつくわっ、あんた!!」

