記憶 ―流星の刻印―



暗い宙の先には、
大きな赤茶色い惑星が1つ…

そこへ、
1つ目の星屑が降り立った。


大地が大きな叫びをあげ、
そこから円を描く様に…、
赤茶色の地面が舞う。

壊れた惑星の内部から湧き出た広い範囲の水分が、全て氷へと姿を変えていく…



…行コウ…
我ラモ続コウ…

新タナル地ヘ…



2つ目の朱い星屑は、
惑星の南側へ…。

赤土の大地は炎を纏い、
赤々と絶えず燃えていた…



我ラハ罪人…
コノ新タナル地デ、
モウイチド…始メヨウ…



3つ目の星屑は、
惑星の大地の西側へ…

そして…

そして、私は…



悲シイ…
悲シミデ涙ガ溢レル…



私は東の大地へ降り立った。

彼らよりは惑星に少し優しく、
小さな窪みを作らせて…

その窪みに、
沢山の、私の涙が溜まる。



悲シイ…
涙ガ止マラナイ…
止メラレナイ、
止メラレナイ……


涙は、大地へ流れ出た。
涙が大地を走る…。
四方へ…走る…



ダメ…
我ラノ四方ノ災イガ…
ブツカリ合ッテハ…
罪ヲ重ネル…



空を見上げれば、
堕ちる5つ目の星屑。

大きな衝撃に巻き上げられた大地は、始終その地へ降り注ぎ、大きな山を作っていた。