記憶 ―流星の刻印―



そう聞いて、彼の瞳を見た。

会話をする時は、人の目を見るものでしょう?
自然な流れで、ふと見ただけなの。

だけど…

――ガタッ!!

私は無意識に、
座っていた椅子からも立ち上がって身を引いていた。


「――…っ!!」

「……嬢ちゃん!?」

朱理は真っ直ぐに、
私の瞳をじっと見ていた。


「…あなた…何なの…。さっきから…私を威嚇して…」

無意識に両肩を押さえていた。
その手の先を、
朱理の視線が追っていた。


「…威嚇だなんて…。ただ、見ているだけですよ…。疼くのは、…左肩、ですか…?」

「「――っ!!?」」

全てを、
見透かされている…、
そんな気がした。

私自身が知らない何かを、
彼は見透かしている…、
そんな気がした。


「…何も知らない貴女に、何から説明しましょうか…。」

「――おいっ!!」

愉快そう笑みを零す朱理。
それを止める太磨。

こんな事が、
少し前にもあった…。


「…貴女が先程から怯えているのは…、私に宿る朱雀…。そう、朱雀の力を継いでいるのは、私です。」

「………」


「そして…、何故、貴女が怯えているのか…。それも私は分かっている。」