「う…叶ってないよ…」

「でしょうね。宝くじなんて神頼みで当らないでしょう。ましてや彼女を神頼み…フフ…そんなので彼女が出来たら30歳で魔法使いなんて伝説も出来るわけないでしょう」

「待て待て!!俺まだ15だから!!今年16だから!!これからだから!!何俺が30歳まで『ピー』だって決め付けてるんだよ!!」

「おや、てっきり神頼みするくらいですから、とっくに絶望的なのかと」

「こ、こいつ…」

「まぁ丁度良いですし、ここは彼に任せて、ホワイトさんとピンクさんは逃げてください。」

「そうだね。放置してたらアレ死んじゃうけど、人来たら困るし」

「仕方ないわね。ここは休戦ね」

「ま、待て待てっ!!何を誰に任せるんだよ!!」

「救急車を呼んで、アレを病院にってお兄ちゃんにだよ」

「えぇ!!どう説明すんだよ!!勘弁してくれよ!!」

「普通になんか倒れてました~で良いじゃない?」

「いやいや!!ムリだろ!普通ってなんだよ!!もう、普通なんてどこにもないよ!」

「ふぅ…携帯出すのと、生死の境を彷徨いながらその辺に寝転ぶのどっちが良い?」

「何?その不自由な2択!?」