「いえいえ、人間でありながら、天使の力を使える…そういった存在になっただけですよ」

「じゃぁあの怪力は天使の力?天使ってあんなに強い存在なのか?」

「はい、あの力は間違って現れた邪心に対抗する為の力ですから、まぁ滅多にありませんが、今は邪心がこの下界にあふれています」

「なんで、そんなものがあふれて…」

「そうですね…。少々天界で事故…がありまして…」

「事故?…事故って?」

「説明いたしましょう。ただ…」

パチンッ!

と指とカインは指を鳴らす。

すると、目の前に白いテーブルと、4つのイス、ティーカップセットが現れた。

『え?』

手際良く、紅茶を準備するカイン、

「さぁどうぞ。話も長くなるので、紅茶でも飲みながら、お菓子もありますよ」

「あ…あぁ…」

『なんか緊張感ないな…』

4人はテーブル座わる。

「では、話しましょう…。彼女たちに力を与えたのは、1ヵ月ほど前です。事件はその3日前に起きたのです。」