私からの15の言葉

放課後

「あん」
愛しい人の声がする。
「あん!起きろ」
「ふぇ!」
「悪いな。起こして…」
「別にいいよ。
やっぱり…NO?」
「…」
無言で頷く。

フラれたんだ…。私…。
そう思った瞬間
涙が溢れてきた。
「ごめんっ!泣くなよ…」
「私の方こそごめんね…陸のこと困らせて…」
「でも気持ちは嬉しい。ありがとな。」
「友達でいてくれる?」
「えっ?いいのか?」
「当たり前。陸がいいならね」
「じゃ、友達だ」
これが 最後に喋った陸との会話だった。