最初に話しかけてきたのは、年老いた女でした。 「 旅の御方、空腹の私になにか食べ物を恵んでください 」 旅人は残り一つのパンを、お婆さんに手渡しました。 「 あなたに幸せ在れ 」 にこり、と笑って旅人はまた歩き始めます。