ていうかつわりってこんなもん?

死にそうになってなぜだか旦那の病室のベッドに寝かされてたりするもん?


「それは恐らくないことだが、人によるんだろ?」


「普通なのかな。普通より楽なのかな。普通よりひどいのかな」


「楽ってことはないだろ…。もういいから、とりあえず休め」


「いやでも、これアナタのベッド…」


「俺は別に寝てなくてもいいんだよ。むしろ起きて動かねぇと」


あ…そう。


「ほら。寝とけ」


納得のいかない様子のあたしの目をそっと閉じるように撫で、ほんの触れるだけのキスをした。


「……うん…」



「……俺の存在を忘れるなや」


「Σ」


「え? シュン」


あら…いつからいたの?


「最初からだよバカ」


「ん"っ…」


呆れ顔のシュンに、咳払いをするかっくん。

心なしか目が泳いでいる気がする。


「真裕、蓮二達がそろそろここを発つそうだぜ。今になってようやく準備を始めたバカ共だからな。俺が代わりに言いに来てやった」


「そうなの。……バカ共て」


…でもそっか。

りんりん行っちゃうんだぁ…。