「…………は?」
気…。
やっとの思いで言葉を発した様子の真裕。
辛うじて見えた顔は真っ青だった。
「…っう…っ」
「!」
ヤバイ…かも。
咄嗟にそう思って、力の入らない腕でなんとか真裕を立ちあがらせ、数歩歩けばある洗面台へと半ば引きずるように連れて行った。
「うっ…え…っ…ごほっごほっ…」
それとほぼ同時。
間に合ったか…。
「はあ…っぐ…っ」
むせ返る真裕の背中をひたすらさすり続けた。
しばらくそうしていただろう。
息は荒いながらもようやく落ち着いてきた様子だった。
「は…っはぁ…」
相変わらず背中をさすりながら顔を覗き込む。
「どうした急に…大丈夫か?」
「ん…わかんない…」
昨日までは時々顔色は良くないものの、いつも通りヘンだった…いや、元気だったのに。
ぐったりして今にも倒れそうな真裕をなんとか抱きしめて支えた。
なんとも情けないことに、今の俺では真裕一人支えていることもままならない。
「かっく……ぐわんぐわんする…」
助けを求めるような声で呟いたかと思うと、一気に足の力ががくんと抜けた。

