――楓サイド――
―ガタッ
「…?」
翌朝…半分目を覚ましかけていたもののうつらうつらしていると、すぐそばでなにやら音がした。
ふと目を開けて音のした方を見ると…。
「…Σ」
は…真裕?
「おいなにやって…」
上半身を起こしながら思わずそう聞いた。
なにしろ床にしゃがみ込み、ふるふると腕を伸ばしてはばたりと落としたり。
またふるふると助けを求めるかのように腕を伸ばしては力が抜けたように落としたり。
それを繰り返しているからだ。
一瞬、またヘンなことでもしてるのかと思った。
しかしすぐに異変に気付く。
「真裕?」
「っ……」
「おい…」
返事も返ってこない。
それによく考えれば、こいつ俺より先に起きたのに俺を起こさなかった。
そんな日は一度もなかったのに…。
慌てて俺を起こして、半泣きの顔で「よかった…」と呟くのに。
「どうした?」
少し焦って、ベッドから降りて真裕の肩に手を置いた。
「……ち悪い…」
「え?」
「気持ち悪い…」

