どこからともなく現れたリジュは安心したように胸を撫で下ろすと、『じゃ、カリン達のとこに』となぜか宣言をして行ってしまった。
「……何をしに来たんだあいつは…」
思わず呟いたけれど、まああの連中は意味のない行動が好きだからな。
この間なんかは、「ヒマだから」とか堂々とぬかしながら病院中を散歩してたアホ(別名修平)もいたし…。
はたまた、「なんとなく」と前髪を払いながら言って徘徊してたナルシスト(別名蓮二)もいたし…。
ああ、それに、「まおの見張り!」とか張り切ってた親代わり(別名花梨)もいたっけな。
「…おい。なんで変なのばっかり集まってるんだ」
「真面目に俺に言われたって知るかよ」
うちのやつらだってそうだ。
『カリンと交代制なの』と張り切っていた親代わりその二(別名メイリー)とか、『可愛いナース探し!』とかっこつけていた変態(別名アッシュ)とか。
『カエデママ探してるんだけど、どこにいると思う?』と聞いてきた何がしたいんだかよく分からん女達(別名リジュ、またはハディ)とか…。
「類は友を呼ぶ…?」
「俺は除外だな」
「いや、系統は違うが結構似たようなもんだぜあんたも」
「てめェあとで体育館裏来いや、ああ?」
「…ほらみろ」
…うるせェなこのクソガキ。
だったらおめェも一緒じゃねェかよ。
「俺のどこが一緒だよ」
「……」
「……」
「……」
「無理やり探すなΣ」
…チッ。唯一まともかチキショーめ。
なぜだか妙なところに負けた感を覚え、ガキみたいにそっぽを向きながら歩いた。

