けろりと笑って、かっくんの首に腕を回した。


「ホントよ。イチャつきながらする会話じゃなかったわ」


「俺まおたんが怖いっ」


「まおちゃん実はあんな感じだと思うよ」


「あらやだ失礼ねー蓮くんたら。まおはいたいけでか弱い女の子っ(母親になるべく修行中っ)」


「いたいけでか弱い女の子は、人を脅したりしないって知ってた?」


「…! 知らなかった…!」


今度からもうしない…!

パーティーで男に絡まれても「覚悟するがいいわ。あなたのお家、潰して差し上げてよ」…なんて言ったりしない…!

さらに本当に潰して「きゃっきゃっきゃ! ざまみろへんたーいっ」…って喜んだりもしない…!

…うん…!


「それはしろ。俺が許す」


「えっ❤本当?」


かっくんの許可が下りた。する❤


「…藤峰家には逆らわないほうがいいわねホント」


「そらそやろ…。世界の藤峰やで? こうして普通に話とんのからしてまず奇跡や」


あれ…そういえばりんりん達は、なんで来たのかな?

しかも三人そろって…。


あたしがそう思ったと同時に、蓮くんも用事を思い出したようだった。


「そうだ、まおちゃん。…あ、あと楓くんも」


「ついで!?Σかっくんついで!?」


「僕ら明後日日本に帰るよ」


「え、ダメ」


「即答!?Σしかも予想してないまさかの禁止!」