あたし達と同じ場所にいたんだもの。

本当、下手すればそうなってたっておかしくない。


「……そうなってればいいよね」


「…真顔で同意を求めるな」


だってあたしのかえたんこんな目に遭わせて…!

下手したら赤ちゃんも死ぬところで…!

誰であろうとなんの事情があろうと許すもんか!

例え悪い人に『藤峰真裕を殺さねばお前と家族をぶっ殺す』とか銃向けられて脅されて実際母が怪我させられてて実は子供もいて人質にとられてたとしても!


「すげぇ設定だな。そしてどさくさまぎれにかえたん言うな」


「だとしても知るか! いっそ心中しろ!」


「そこだけ聞くとひでぇなお前Σ」


うるさいやいっ。

大体…あたし達だけじゃない。

あの爆弾を仕掛けたのがアイツじゃないにしても、引き金を引いたのはアイツだ。

そのせいで亡くなった人だってたくさんいる。

あたしは大した怪我はなかったし…この人は奇跡的に生きてたけど。

だけどそうじゃない人だって、いっぱいいるんだ。


「…本当に…。その悪い人ごとみんなで逝けばいいのに」


「だから最低だなΣしかもその設定生きてんのか」


「当然だわよ。ぶっちゃけ…!? あたしに関係ないから…!? そんな人がどうなったって…!?」


「…じゃ、子供が産まれて俺とその子が人質にとられて、知らない誰かを殺らなきゃ殺すって言われてさらに親父さんが怪我させられたら?」


「迷わず殺りますけどなにか」


「……」


父様の怪我はともかく、かっくんとこの子を守らないわけにはいかないっていうか!

もうほんっと迷わず即死させますけどなにか?


「…お前意外とグロいな」


「あらそーお?」