秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*


こういうとき必ず一歩前に出るのは父様で。

だけど…。


「いっやー……あんまりびっくりして…」

「僕の人生で最大の衝撃だったかもしれない…」

「なんかもう、何にどういう反応してええんか分からんわ」


『ま、カエデも男だったってことよね』

『お前それしか言えねーのかよ』

『とにかくおめでとうマヒロ!』

『そうよ、おめでとう!』

「そうだな。……俺もぶっちゃけメイリーに同意だがな」

「つーか逆に、そんな驚くほどカンケイなかったのかこいつら」


ま、完全に無視されてるってこのことだよね。


「いやーありがとうありがとう」


「ねっ、ねっ、真裕ちゃん、今何ヶ月なんだっけ?」


「えー……。んーっと…。えー…」


『把握しとけそれくらい!?Σ』


「てかみんな私を無視しないでよ! それも含めて説明して進ぜようと言っているんだよ!?」


きいっとハンカチを噛む勢いでまたも出しゃばった父様に、今度はみんなが振り返った。


『そうだわ。聞きたい』


『どうなってるの?』


そして…父様の口から、あたしも知らなかったことも交えて真相は語られたっ!




「ふむ。遡ること二ヶ月前だ。真裕が発見され、病院に運ばれたあのとき…」