秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*


「まおどうしたの!?」


『だ、大丈夫マヒロっ…』


頭痛い…! なにこれ…!?

あれ……誰…!?



―『いやだかっくん! 死なないで!』



「やだかっくん!!」


「おい!」


「!」


「…俺はここにいる」


「…っ…はあ…っ…はあ…」


か…っくん…。


「まさか…」


取り乱すあたしを、不自由な体でなんとか抱き寄せてくれたかっくんのおかげで、ふっと肩の力が抜けた。


そして呟いたかっくん。

ちらりと父様を見た。


「…真裕、楓くんと二人で話がしたい」


「いや!」


「三分でいいから…」


「いやだぁ!」


離れたくないよ…。

もし今この手を放して、いなくなっちゃったらどうするの?

もういや。

二度と放さないって、あのとき決めたの。



……え…?

あの…とき…?