「若いっていいねぇ…まったくあつあつ❤」


「うるさい」


「おうっ!?Σ」


人が感傷に浸ってる時にそのバカみたいなノリを聞かせないでほしい。心底。


「…楓くん。これわチミのえいきょおでわないのかね?」


「まおの本性だと思います」


「そおか…ふっ…。……あ、それでね? これなんだけど…しばらくは、今秘書にやらせてることの一部をやってもらおうと思うんだ…」


哀愁を漂わせながら、父様は説明をしだした。


その光景を見ながらあたしは…思わずニマニマ笑っていた。

時折「は?」とかっくんが聞き返すと、父様がなぜか「あうっごめんΣ」とビビッて謝るのとか。

珍しく真面目に「じゃあこれでいいんですね?」なんて言ったりして。


平和は戻ってきたけど、元通りじゃなくて。

もっと幸せなこともあって、前に進むこともあって。


こうして、人は成長していくものなんだろうなと思った。


「…じゃ、あたし琥珀達と遊んでるね」


「ん? ああ…気を付けろよ」


「やーねもう一緒に走り回るわけじゃないんだから…」


「楓くんたら心配しょ…」


「で? 続きは?」


「……えっとね…」


ふふっ…。

さーてと。なにしてあそぼっかなー❤




   秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*―完―